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<新興国eye>ブルガリア首相、ロシア主導の送ガス管網「サウスストリーム」の建設中断を指示

2014/06/10 09:58

 ブルガリアのプラメン・オレシャルスキ首相は8日、米国のジョン・マケイン上院議員(共和党)ら米国の議員団と会談後、記者団に対しロシア産天然ガスを黒海経由でウクライナを通さずに欧州各国に送るガスパイプライン「サウスストリーム」(輸送量は年間630億立方メートル)の建設工事の一時中断を指示したことを明らかにした。ロシアのニュースチャンネルRT(電子版)が伝えた。

 ブルガリアはサウスストリームの最初の経由地となる国で、EU(欧州連合)の行政執行機関であるEC(欧州委員会)が3日、ブルガリア政府に対し同国に接続するガスパイプラインの建設工事を一時停止するよう要請。同首相は、「ECの要請に応じ、一時工事を中断するよう指示した」と述べた。マケイン議員も「ブルガリアが欧州の同胞と協力してサウスストリームの問題の解決を図るべきだ」と指摘している。

 サウスストリームは初期のウクライナの政治混乱時には建設推進の必要性が高まったが、現在は皮肉にもウクライナの政治混乱が建設計画をとん挫させる可能性が出てきている。この背景にはウクライナのEU加盟を支持するEUとしてはサウスストリームの建設問題でウクライナを刺激したくない思惑がある。

 サウスパイプラインの建設投資額は155億ユーロ(約2.2兆円。12年に工事が開始され、計画では18年までに欧州の天然ガス需要の15%相当をフル供給することになっているが、第1段階で150億立方メートルのロシア産天然ガスを16年1−3月期から供給する予定。

提供:モーニングスター社

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