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来週の東京外為市場見通し=「スーパーチューズデー」迎える、次期大統領候補の為替発言にも注意

2016/02/26 18:00

予想レンジ:1ドル=111円00銭−115円00銭

 今週のドル・円はもみ合い。週初22日は原油先物価格の上昇を背景に世界的に株価が上昇、ドル買い・円売りが優勢だった。23日は米金利の低下に加え、サウジアラビア石油相が「減産はない」と発言、ドル・円に下押し圧力がかかった。24日に発表された米経済指標が悪化するとドル売り・円買いが強まり、ドル・円は1ドル=111円ちょうどまで下押す場面があった。25日は原油先物価格の上昇を背景に世界的に株価が切り返すなか、ドル・円は上昇した。

 来週3月1日には米大統領選挙の候補者選びのヤマ場とされる「スーパーチューズデー」を迎える。共和党ではネバダ州で圧勝し勢いにのる不動産王のドナルド・トランプ氏の動向に注目が集まる一方、民主党ではヒラリー・クリントン氏とバーニー・サンダース氏の激しい候補指名争いが続きそうだ。為替市場への関連では、例えば、クリントン氏が22日の地方紙への寄稿で、日中の為替操作を批判、大統領就任後は(米への)輸入製品に関税を課すなどの手段に言及している。次期大統領候補者が為替市場に関する発言を行う可能性もあり、注意が必要。

 米経済指標では、週末4日に米2月雇用統計の結果が発表される。足元では米経済指標の弱い結果が続いているものの、市場は2月の非農業部門雇用者数が前月比19.5万人と1月から拡大を見込む強い内容。ただ、世界的景気の先行き不透明感や不安定な原油先物価格の動向などから、仮に市場予想並みの強い結果が出たとしても、3月FOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ観測が市場に浸透するとは考えにくい。米経済の先行きを占ううえでは、2日発表のベージュブック(地区連銀経済報告)にも留意しておきたい。

 ドル・円は、2月24日に下押した際、1ドル=111円ちょうどで踏み止まっており、2月11日の安値と同水準で下値を確認した格好となっている。一方、上値ではフシとして意識される1ドル=115円に近付くにつれ、ドル売り・円買い圧力が強まりそうだ。

提供:モーニングスター社