youtube fund_beginer fund_search fund_look

来週の東京外国為替市場見通し=米2月雇用統計を受けた動き、ECB理事会に注目

2016/03/04 16:54

 予想レンジ:1ドル=111円00銭−115円00銭

 今週のドル・円はもみ合い商状だった。週初2月29日は中国株の大幅安を受けリスク回避の円買いが強まった。3月1日、中国2月製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を下回りドル売り・円買いが先行したが、中国人民銀行による金融機関の預金準備率引き下げを背景に中国株が堅調に推移、ドル・円は切り返す動きに。その後、米2月ISM(供給管理協会)製造業景況指数が市場予想を上回ると、ドル・円は上値を伸ばした。2日、米2月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計が強い結果となり、ドル・円は買いで反応したものの、米金利低下に加え原油価格が弱含むと売りに転じた。3日は日経平均株価の続伸からリスク回避姿勢が和らぎドル・円は上昇したが、その後、米2月ISM非製造業景況指数の雇用項目がさえない結果となると、ドル売りに傾いた。

 今後の動きでまず注目されるのが、4日の米2月雇用統計。非農業部門雇用者数は前月から強含みが予想されている。前哨戦とされる米2月ADP雇用統計も良好だっただけに好結果となった場合はドル買いにつながる可能性がある。

 来週の目玉はECB(欧州中央銀行)理事会だろう。1月の前回理事会では追加緩和が示唆されており、マイナス金利のさらなる引き下げなど、どのような緩和策強化が打ち出されるのか注目。ECBが追加緩和を実施した場合は、日銀がマイナス金利引き下げ拡大など次の緩和に動きやすくなる点には注意したい。この他、中国2月CPI(消費者物価指数)、PPI(生産者物価指数)を受けた中国株の動きにも気をつけたい。

 米大統領予備選をめぐっては、「スーパーチューズデー」で、共和党ではドナルド・トランプ氏、民主党ではヒラリー・クリントン氏が圧勝。今週も両党で候補者討論会が予定されており、両陣営候補者の米経済や金融市場に関する発言には引き続き注意したい。

 足元のドル・円は、原油価格の持ち直しもあり投資家心理が改善、ドル高・円安方向に向かいつつある。目先の上値抵抗線とみられる25日移動平均線が1ドル=114円79銭近辺に控えており、ここを抜けるとドル買い・円売りは加速しそうだ。下値のメドは2月24日安値の111円。

提供:モーニングスター社