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みずほ銀行SMART FOLIO、テクノロジー駆使のポートフォリオ提案で資産運用時代切り開く(上)

2016/03/07 12:01

 みずほ銀行が2015年10月に公開した資産運用サポートツール「SMART FOLIO(スマートフォリオ)」は、メガバンクによるフィンテック(FinTech)サービスの先駆けとしても注目された。「SMART FOLIO」の開発の狙いと展望について、同ツールの開発を支援したモーニングスター代表取締役社長の朝倉智也が、みずほ銀行コンサルティング営業開発部部長の山田喜嗣氏に聞いた。

 ――「SMART FOLIO」は、資産運用ロボが運用ポートフォリオを提案する「ロボ・アドバイザー」として注目されました。開発の意図は?

 インターネットを使った非対面での投信販売を一段と拡大したいと考えたことがきっかけです。インターネットでの販売増強のため、ブラックロック社と共同開発した「i−mizuhoインデックスシリーズ」などのネット専用商品の導入、積立投信の最低投資金額の引下げなど、ラインアップの拡大や利便性の向上に努めてきました。

 また、公的年金の所得代替率低下などを背景とし、若年層における自助努力の必要性が高まっていますが、若い方々は資産運用に興味があっても、「お金がない」「機会がない」「わからない」などを理由に、投信の利用が進んでいません。そこで、「わからない」という疑問にお答えするアドバイスツールの開発を考えました。

 さらに、「SMART FOLIO」には、利用を当行のお客さまに限定せず、どなたにも無料で提供することによって、個人のお客さまの金融リテラシー向上・資産形成層の裾野拡大に貢献し、社会全体の「貯蓄から投資へ」の流れの一助になりたいという思いが込められています。

 「i−mizuho」シリーズ21本のパッシブファンドを用意していたことがベースになり、これらの組み合わせをご提案するアドバイス機能として「SMART FOLIO」を開発する流れができました。2013年9月に「i−mizuho」シリーズを提供開始したことが、「SMART FOLIO」開発のステップになっているともいえます。

 ――「SMART FOLIO」を利用したユーザーからの評価は?

 2015年10月30日にサービスを開始したのですが、過去に行った投信キャンペーンなどと比較すると、10倍以上のアクセスです。

 実際に、みずほダイレクトのお客さまで、投信を買ったことがない方が、「SMART FOLIO」をきっかけに投信を購入するという動きが出始めています。特に、「SMART FOLIO」のポートフォリオ提案に基づいた積立投信のご利用が増え、これには手応えを感じています。

 また、利用者アンケートなどを通じて「SMART FOLIO」について率直なご意見をいただいています。総じて好意的なご意見を多くいただいています。7つの質問に答えるだけで、診断時間2分以下という短い時間で回答が得られるシンプルさ、わかりやすさは高く評価していただいています。

 ただ、投資をしたことがない方にも分かりやすく作ったつもりだったのですが、7つの質問の内容が難しいなどご意見もありますので、この点はご意見をふまえて改良を進めます。投資関連ツールは、作り込めば作り込むほど良いモノにできると思うのですが、あまり作り込み過ぎることなく、意見をいただきながら改良を重ねた方が、より良いモノができると考えています。現在のカタチをスタート台として、より進化させていく方針です。

 ――欧米では、人に代わって、システムが投資アドバイスを提供する「ロボ・アドバイザー」が注目され、一定の手数料を得てサービスを提供しています。「SMART FOLIO」の今後を、どのように展望なさっていますか?

 みずほダイレクトの会員のみなさま向けに、資金使途と将来キャッシュフローをふまえたポートフォリオを提案するゴールアプローチ機能を提供したいと考えています。たとえば、「子どもが18歳の大学入学時に400万円の学資を用意しておきたい」など、お客さまが設定した目的に合わせてキャッシュフローを算出し、各将来時点において、どのようなポートフォリオを保有することが望ましいかを提案するような機能をイメージしています。

 また、提案するポートフォリオに、保険商品など投信以外の金融商品を追加することも検討しています。総合提案の要素を入れていきたいと考えています。

 (下)へつづく
提供:モーニングスター社

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