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ネット専用「eMAXIS」が「最適化バランス」シリーズ投入で新次元の進化=三菱UFJ国際投信(上)

2016/03/30 10:13

 インターネット専用のノーロードファンドの代表格といえる三菱UFJ国際投信の「eMAXIS」シリーズは2016年3月までにシリーズ残高が2300億円を超え、同様のインデックスシリーズでシェア40%を超えている。

 2010年1月のシリーズ開始以来、これまでに23本のシリーズ展開をしてきたが、3月30日に新ファンド5本を追加する。「eMAXIS 最適化バランス」と名付けた新タイプの商品提供を開始する狙いについて、三菱UFJ国際投信の取締役商品部門副部門長・代田秀雄氏に聞いた。

 ――3月30日に設定予定の新ファンドは、「ロボアドツールに対応した業界初のシリーズ」ということですが、この商品を企画した意図は?

 これまで「eMAXIS」では、世界の投資資産に個別に投資するインデックスファンドや、複数資産に均等に投資するバランス型の商品等運用のパーツを主体に提供してきましたが、そこから一歩踏み込んで、お客さまのリスク許容度に合わせたバランスファンドを提供していきたいと考えたためです。

 今回「eMAXIS」シリーズに追加する5ファンドは、単なるバランスファンドではなく、ロボアドツール『ポートスター』に対応し、投資家のリスク許容度の分析結果に見合ったリスク水準で最も効率的な運用が可能になるファンドを提供します。

 これまでも、インターネット上でロボアド機能(アセットアロケーション提案)を提供している販売会社・運用会社はありました。近年は、フィンテック(金融のIT化)が話題となり、一段と活発になってきていると思います。

 ただ、これまでのロボアドツールでは、提示されたポートフォリオを構築するために投資家自身が複数のファンドを選んで購入する必要がありました。また、時価変動を踏まえたリバランスや、中・長期的なリスク許容度の変化に対応したポートフォリオの見直しをする際にも、都度ポートフォリオに組み入れたファンドの売買を指示・実行する必要がありました。投資家の方にとっては、投資目的の実現に向けた合理的な運用提案を受けられるものの、その提案を実践するためには、大変面倒な手続きが必要だったのです。

 今回設定する「eMAXIS 最適化バランス」は、米国においてロボアドの実績が豊富なイボットソン社のノウハウを活用したリスクプロファイリングを行う『ポートスター』を通じて簡単な5つの質問に答えるだけで、投資家の方は自身のリスク許容度に応じたファンドを知ることができるという内容です。お客さまは、『ポートスター』の診断で導き出されたおススメのファンドを購入するだけで、リスク許容度に応じたバランス運用が開始でき、リスク水準に沿ったリバランスも自動的に実行できる仕組みとなっています。また、リスク許容度が変化した場合でも、再度『ポートスター』を活用して該当ファンドを探し、スイッチングするだけで変更後のリスク許容度に見合ったポートフォリオ変更が実現できます。

 一連のロボアド機能(プロファイリング)と新ファンド提案(ポートフォリオ提案)は、証券会社や信託銀行が提供しているラップ口座の機能に似ていますが、それを最新のテクノロジーを活用することで、シンプルかつ低コストで提供することをめざしました。

 ――「eMAXIS 最適化バランス」の5つのファンドの特徴は?

 イボットソン社がeMAXISシリーズを使って8資産を投資対象に、リスク許容度に応じて算出を行う指数に連動する投資成果をめざした運用を行います。設定したリスク水準は、6%、9%、12%、16%、20%です。2015年12月末を基準に考えると、リスク水準6%とは、長期インフレ率(2%)に対応するリターンを確保するために必要だと考えられるリスクに相当しています。同様に、9%のリスク水準はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオと同等。最大のリスク水準20%は、TOPIX(東証株価指数)と同等の水準になっています。

 ファンドに組み入れる8つの資産は、国内・先進国・新興国の株式・債券と国内リート、先進国リートです。たとえば、もっとも低い目標リスク水準6%は、新興国の資産を組み入れず、国内株式10%、先進国株式6%、国内債券49%、先進国債券30%、国内リート2%、先進国リート3%というポートフォリオで運用します。構成比率は、12月末までのデータを基準に年1回の見直しを行います。

 (下)へつづく
提供:モーニングスター社