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来週の東京外国為替市場見通し=ドル・円下げ止まるか、米中経済指標発表やG20が材料

2016/04/08 18:12

 予想レンジ:1ドル=105円00銭−110円00銭

 今週のドル・円は大幅に下落した。5日、ドル・円は1年5カ月ぶりとなる1ドル=110円を割り込んだ。米早期利上げ観測が後退したほか、日本株安を背景としたリスクオフの円買いや、安倍晋三首相が米紙とのインタビューで通貨安競争回避に言及したことから、ドル売り・円買いに傾いた。FRB(米連邦準備制度理事会)が6日公表した3月15−16日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録はハト派的な内容だったことから、米早期利上げ観測が後退、ドル売り・円買いが進み、ドル・円は1ドル=107円台まで下落した。7日には市場で日本の当局による為替介入の可能性が指摘されたものの、反応は限定的だった。

 11−15日は、ドル・円が下げ止まるかに注目したい。材料は中国で相次ぎ発表される重要経済指標。週初11日は、3月CPI(消費者物価指数)、13日は3月貿易収支、週末15日には1−3月期GDP(国内総生産)、3月小売売上高などの発表が相次ぐ。仮に中国の景気悪化が確認されれば、FRBによる早期利上げ観測が後退するほか、リスクオフから円買いも出やすくなる。

 一方、米国では13日に3月小売売上高、3月PPI(生産者物価指数)、15日に3月鉱工業生産が発表される。結果次第では米景気の先行き不透明感が強まり、米利上げ観測が一段と後退する可能性もある。また、11日からは米アルミ大手のアルコアが1−3月期決算を発表、米企業決算発表がスタート。週内には大手金融機関の決算発表も予定されており、株価への影響も気になる。そのほか、14日からは米ワシントンで20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開催予定。それまでに一段と円高が進んでいるようなら、円高が議題に取り上げられる可能性も指摘されている。

 ドル・円の当面の下値は14年10月にもみ合った水準である1ドル=105円、上値は5日移動平均線の110円近辺。

提供:モーニングスター社