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来週の東京外為市場見通し=ドル・円の上値は限定的か、米経済指標や株価動向に注目

2016/07/15 18:52

 予想レンジ:1ドル=103円70銭−106円80銭

 今週のドル・円相場はリスクオンに傾斜する中、大きくリバウンドする展開。週初11日はその前の週末に発表された良好な米6月雇用統計の余韻に加え、10日の参院選で与党が快勝したことによる経済対策への期待から日本株が大幅高し、ドル・円は1ドル=100円台半ばから1ドル=102円台後半へと上昇。12日は英国のEU(欧州連合)離脱(ブレグジット)決定が世界経済に与える影響への不透明感から米国の低金利は持続するとの見方から、NYダウは1年2カ月ぶりに最高値を更新、ドル・円は1ドル=104円台後半へと上昇した。14日は一部報道による、政府が返済無期限の国債を発行して日銀に直接引き受けさせる形で資金を調達し、お金をばらまくヘリコプターマネーへの思惑から1ドル=106円目前まで上昇。その後は6月24日の高値水準に接近したこともあり、戻り売りに上値を抑えられた。

 目先は、米6月住宅着工件数、米6月中古住宅販売件数など、米景気動向を占ううえで重要な経済指標の発表が目白押し。強い米6月雇用統計などを受け、米経済に対する強気な見方が強まっている。さらに、好調なスタートを切った米企業決算発表の影響もあり12日にNYダウが史上最高値を更新、こうした流れがドルの支援となる可能性がある。

 21日にはECB(欧州中央銀行)理事会が開催される。14日のBOE(英中央銀行)金融政策委員会では利下げが温存されたが、8月の金融緩和に含みを持たせたことで市場への影響は限られた。ECBは今回の理事会でブレグジットの影響を見極めたいとの考えから金融政策を据え置くとの見方が大勢を占めており、影響は限定的か。

 ドル・円はブレグジット問題による行き過ぎた円買いの巻き戻しや、ヘリコプターマネーへの思惑などから円売りに傾いている状況。ドル・円は当面6月24日のブレグジット直前の高値1ドル=106円82銭近辺が意識されそうだが、ブレグジット問題に変化がないことや巻き戻しの動きが中心と見られることから、上値は限定的になると想定される。下値メドは25日移動平均線(14日時点)の103円73銭近辺。

提供:モーニングスター社