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来週の東京外為市場見通し=日本発のイベント多数、日銀展望レポートやGPIFの投資先に注目

2016/07/22 19:33

予想レンジ:1ドル=103円40銭−106円60銭

 今週のドル・円相場は底固く推移した。週初18日は、前週末に発生したトルコのクーデター未遂を受けたリスク回避の円買い優勢。20日に日本政府がまとめる経済対策が20兆円規模になると伝わり、リスクオンの動きが強まった。21日は、日銀の黒田東彦総裁がヘリコプターマネー(ヘリマネ)実施の可能性について否定的な見解を示すと、ドル・円の上値を抑制した。同日のECB(欧州中央銀行)理事会は金融政策を据え置いたが、追加緩和の余地を残したことから、ユーロ・円は軟化した。

 来週は日本発のイベントが為替の変動要因となりそうだ。最大の注目は28−29日開催の日銀金融政策決定会合。バーナンキ前FRB(米連邦準備制度理事会)議長の来日により、にわかにヘリマネ実施への思惑が高まった格好だが、政府や日銀はその可能性を否定。市場ではヘリマネに対する過度な期待は後退している。ただ、依然として日銀による追加金融緩和に対する思惑は強く、仮に金融政策が現状維持となった場合は、円買いで反応しそうだ。また、日銀は「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)を公表する。日銀が予想する日本の景気先行き、特に物価への見方が市場の金融政策への思惑を左右する可能性があるため注意したい。同日は、GPIF(年金積立金管理運用独立法人)が15年度の運用実績と14年度末の保有銘柄等を発表予定。投資姿勢が変化している場合は、投資家心理に影響を与える恐れがある。

 米国では26−27日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催される。強い米6月雇用統計を受け、早期追加利上げ論も出ているが、英国のEU(欧州連合)離脱問題の影響を見極めたいとの考えから、今回の利上げは見送られそう。米経済指標では29日に発表される4−6月期GDP(国内総生産)も重要視される。

 ドル・円は日足一目均衡表の抵抗帯「雲」に押し戻された格好で、「雲」下限の106円60銭近辺が上値メド。その手前106円37銭には13週移動平均線が控えており、106円台半ばを突破するにはかなりのエネルギーが必要となりそうだ。下値メドは25日移動平均線の103円40銭近辺。

提供:モーニングスター社