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来週の東京外為市場見通し=ドル・円はもみ合い継続か、イエレン議長の講演に注目

2016/08/19 18:33

 予想レンジ:1ドル=99円00銭−102円50銭

 今週のドル・円相場は1ドル=100円台半ばを中心にもみ合った。週初15日、東京市場では日本の4−6月期GDP(国内総生産)が市場予想を下回ったが反応は限定的。米国でも米8月ニューヨーク連銀製造業景況指数が予想外に落ち込んだが、反応薄。16日は日本株安を受けドル・円は一時1ドル=99円台半ばまで下落したが、ニューヨーク連銀のダドリー総裁が9月利上げの可能性に言及したことで、100円台を回復した。17日は、7月26−27日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録で、労働市場の回復を重視する早期利上げ派と、物価重視の利上げ慎重派で意見が割れていたことが明らかとなるなか、ドル・円はわずかに下落。その後、市場の関心は26日に予定されるジャクソンホールでの講演において、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が利上げ時期についてどのような見解を示すかに移り、ドル・円は狭いレンジでもみ合った。

 目先は、米7月住宅着工件数、米7月中古住宅販売件数、米7月耐久財受注などの経済指標を確認し、米景気動向を見定めたい。ただ、26日にジャクソンホールでのイエレンFRB議長の講演を控えているため、市場予想から大きくカイ離しない限り、反応は限定されそう。

 16日の為替の動きからは違った切り口も見えてくる。当日の日経平均株価は273円安。しかし、日銀のETF(上場投資信託)買い入れは実施されておらず、そのことが日銀の金融緩和姿勢への疑念を呼び、1ドル=99円台半ばへの下落につながった可能性がある。日銀によるETF購入の予算枠が倍増されて以降の買い入れは8月4日と10日のそれぞれ707億円のみ。需給の好転に期待した市場参加者からすれば完全に当てが外れた格好となっており、夏季休暇などで参加者が減少するなか、投機的な動きも重なり粗い値動きとなった。こうした観点から、今後のETF買い入れの動向にも目が離せない。

 ドル・円はもみ合いの継続が予想され、下値のめどは6月安値の1ドル=99円ちょうどを想定。上値は8月高値や25日移動平均線を意識し、102円50銭近辺か。

提供:モーニングスター社