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来週の東京外国為替市場見通し=米8月雇用統計後の米利上げ観測に注目

2016/09/02 18:17

 予想レンジ:1ドル=101円40銭−105円70銭

 今週のドル・円は上昇基調となった。週初8月29日は、26日にイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が米早期利上げに前向きな見解を示したことを機にドル・円が急伸した流れを受け継ぎ、1ドル=102円を突破した。30日、米早期利上げ観測の高まりを背景に対主要通貨でドル全面高・円全面安となり、ドル・円は103円台乗せ。フィッシャーFRB副議長の米雇用に対する楽観的な発言や米8月消費者信頼感指数の好結果もドル・円を押し上げた。31日は日本株高を受け底固く推移、その後、米8月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計が市場予想を上回るとドル買いが強まった。

 9月1日、前日の流れからドル強含みが続き一時7月29日以来の104円台を付けたが、8月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数が市場予想を大きく下回るとドル・円は103円台前半まで押し戻され、2日東京市場も同水準でもみ合っている。

 目先は2日の米8月雇用統計が焦点となる。米国は完全雇用に近づいているとされるなか、非農業部門雇用者数が7月並み(前月比25.5万人増)の水準に達するのは至難で、市場予想の18万人増に届けば米9月利上げ観測が再燃しそうだ。来週は4−5日に中国・杭州でG20(20カ国・地域)首脳会議が開かれるほか、5日に黒田東彦日銀総裁の講演がある。20−21日の日銀金融政策決定会合における金融政策の「総括的な検証」を前にした黒田総裁の物価目標や追加緩和に対するスタンスに注目。米経済イベントでは、6日の8月ISM非製造業景況指数、7日のベージュブック(米地区連銀経済報告)がある。

 FRB高官の動向では、7日にウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、9日にローゼングレン・ボストン連銀総裁の講演がある。米8月雇用統計の結果を受け、20−21日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げに積極姿勢を示すのか否か確認したい。また、欧州では8日にECB(欧州中央銀行)理事会が予定されている。

 足元のドル・円は短期間に急伸したが、米8月雇用統計が弱ければ、失望売りが出る可能性があるため、下値めどは1日終値の25日移動平均線近辺の1ドル=101円40銭とする。一方、米8月雇用統計が堅調だった場合、9月FOMCでの利上げが想起されやすくなることからフシの105円を上抜ける可能性がある。上値めどは7月29日高値近辺の105円70銭。

提供:モーニングスター社