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債券・為替ニュース

来週の東京外国為替見通し=APECで保護主義けん制か、ドル・円には過熱感も

2016/11/18 18:40

 予想レンジ:1ドル=108円50銭−115円00銭

 今週のドル・円相場は大幅に上昇した。週初14日は日本の7−9月期GDP(国内総生産)が市場予想を上回り、リスクオンから円が売られた。トランプ米次期大統領の景気刺激策への期待から米国株が堅調に推移、米金利も上昇するなか、ドル買いが強まった。15日は引き続き米国株が上昇したほか、米10月小売売上高が市場予想を上回る強い結果となりドル買いが強まった。17日は、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が議会証言で12月の追加利上げを示唆、ドル買い・円売りの流れが続いた18日には6月以来の1ドル=110円台に乗せた。

 目先の注目は日本、米国、中国が参加し、19−20日にペルーのリマで開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議(閣僚会議は17−18日)。トランプ次期大統領の誕生により風前の灯となったTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)だが、岸田文雄外相は「APECが自由貿易を推進する意志を示すことが重要」と発言しており、トランプ氏の保護主義的な動きをけん制している。もっとも、TPP批准に向けた各国の足並みがそろうかは微妙で、自由貿易や自由経済への動きが後退するようであれば、リスクオフの動きにつながる可能性がある。

 23日には11月1−2日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表される。11月8日の米大統領選前の委員会ながら、米12月利上げという市場コンセンサスを大きく変える内容にはならないと見られている。米経済指標では22日の米10月中古住宅販売件数、米10月新新築住宅販売件数が予定されている。週末25日は年末商戦の開始日であるブラックフライデーを迎える。米消費動向の情報は為替市場に影響を与える可能性があるため注意したい。

 ドル・円は直近の上昇で、短期的な加熱感が高まっている点は否めない。目先は5月の高値111円45銭を突破できるかが焦点。この水準を上回れば、3月の高値水準115円台も視野に入ってくる。下値は5日移動平均線の108円台半ば。

提供:モーニングスター社