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来週の東京外国為替市場見通し=米11月雇用統計など相次ぐ米経済指標に注目、ドル・円はいったん調整

2016/11/25 18:22

 予想レンジ: 1ドル=112円00銭−115円00銭

 今週のドル・円は週半ばから後半にかけて一段高となった。週初21日は世界的な株高からリスクオンのドル買い・円売り優勢。22日、福島県沖地震で津波警報が発令されリスクオフから円買いが先行、その後は好調な米10月中古住宅販売件数などを受け、ドル・円は買い戻された。23日は勤労感謝の日で東京時間は小動きが続いたが、米10月耐久財受注が市場予想を大幅に上回ると米金利上昇を伴いドル・円は一段高に。24日は米国が感謝祭の祝日で休場となるなか、前日公表の1−2日開催FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録を受けた米金利先高観や日欧株高を背景にドル・円は一時3月29日以来の高値水準を付けた。

 来週は、29日に米7−9月期GDP(国内総生産)改定値と米11月消費者信頼感指数、30日の米10月PCEコア・デフレーター、12月1日の米11月ISM(供給管理協会)製造業景況指数、2日の米11月雇用統計など重要度の高い米経済指標が相次ぐ。前回から強含みの市場予想が多いが、12月13−14日FOMCでの追加利上げが確実視されている状況だけに、市場予想に大きく反した結果でなければ、ドル・円をサポートしそうだ。この他、30日のOPEC(石油輸出国機構)総会にも注目したい。

 ドル・円相場をはじめ足元のマーケットは、ドナルド・トランプ次期米大統領の政策期待に傾斜したリスクオンムードが根強い。19−20日にペルーで開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議では保護主義への抵抗を示す首脳宣言を採択、その後、トランプ次期米大統領が就任初日にTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)脱退を指示する考えを表明した。域内GDP合計の6割を占める米国が離脱すればTPPは骨抜きとなりリスクオフの動きが懸念されたが、むしろトランプ期待のほうが上回っている状況だ。ただ、米大統領選でトランプ氏が勝利宣言を発表した9日から24日までにドル・円は終値ベースで7%超も急伸している。今週は日本の輸出企業のドル売り需要が多い月末を挟むことや利益確定が出やすいことから、ドル買い・円売りの動きは鈍化するとみられる。

 ドル・円の上値めどはフシ目の115円。下値は5日移動平均線の112円近辺。

提供:モーニングスター社