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来週の東京外国為替市場見通し=米11月雇用統計とイタリア国民投票に注目

2016/12/02 18:24

 予想レンジ:1ドル=111円00銭−117円50銭

 今週のドル・円相場は上昇した。週初11月28日は30日にウィーンで開催されるOPEC(石油輸出国機構)総会や、重要イベントを控えポジション調整が強まる展開。25日にかけて4日連続でNYダウが最高値を更新したことにみられるリスクオンの動きが一服し、ドル・円は一時1ドル=111円30銭台まで下落した。

 29日はもみ合い。30日はOPEC総会における8年ぶりの減産合意を受け、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物価格が1バレル=50ドルに迫るなか、米11月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計、米11月シカゴ購買部協会景気指数が市場予想を大きく上回ったことでリスクオンに傾斜。米10年債利回りは一時2.4%を超え、NYダウは再び最高値を更新。ドル・円は1ドル=114円台半ばまで急伸し、3月以来約8カ月半ぶりの水準を回復した。12月1日はWTI原油先物価格が1バレル=51ドル台に乗せ、11月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数も市場予想を上回るなか、米10年債利回りは2.5%に迫る勢い。ドル・円は一時1ドル=114円80銭台に乗せた。

 目先、米国では11月雇用統計、11月ISM非製造業景況指数、10月貿易収支などが予定されている。雇用統計については直近の経済指標の良好さから、12月の利上げを否定する内容とはならない可能性が高く、ドルのサポートとなりそうだ。

 海外では4日のイタリアにおける憲法改正の是非を問う国民投票に注目したい。仮に否決された場合は、レンツィ首相が退陣し、政治停滞が懸念されるほか、特に銀行改革が滞り、銀行システムに対する緊張を長引かせる可能性がある。結果次第ではリスクオフの円買いが強まるリスクも想定しておきたい。他にはECB(欧州中央銀行)理事会、中国11月の貿易収支、消費者物価、生産者物価など。

 ドル・円の下値めどは11月28日安値の1ドル=111円35銭近辺、上値めどは2月第2週の高値117円52銭近辺。

提供:モーニングスター社