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来週の東京外国為替市場見通し=FOMC受けた米利上げペースに関心

2017/06/09 17:50

 予想レンジ:1ドル=109円00銭−113円00銭

 前週のドル・円は上値の重い展開だった。週初5日は、中東5カ国がカタールとの国交を断絶したことから原油先物価格が下落、ドル・円の上値を抑制した。6日は日経平均株価が下落したほか、中国が米国債の保有額を増やす可能性が伝わり、米金利が低下、ドルの重しとなった。7日は、コミーFBI(米連邦捜査局)前長官の議会証言や英総選挙、ECB(欧州中央銀行)理事会を前に、リスク回避の円買いに傾いた。ただ、コミー氏の証言内容が事前に公表され、これまでの内容に大きな変化がないことが確認されると、ドル・円は切り返した。9日早朝に英総選挙の出口調査の結果が伝わり、与党保守党の獲得議席数が過半数を割り込む見通しと伝わったが、市場の反応は限定的となっている。

 注目は13−14日のFOMC(米連邦公開市場委員会)。市場では、今回の利上げはほぼ織り込み済み。焦点は今後の利上げペースの動向に移るが、ヒントとなるのがイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見内容とメンバーによる政策金利見通しだ。米経済指標では5月CPI(消費者物価指数)、5月小売売上高、6月ニューヨーク連銀製造業景気指数、5月鉱工業生産、5月住宅着工件数などが材料となる。

 日本では15−16日に日銀金融政策決定会合が開催される。金融政策の変更はないと予想されるが、景気判断に関しポジティブな見方がなされた場合は、リスクオンの動きとなりやすい。

 英選挙やコミーFBI前長官の議会証言など、リスク要因の多かった週を乗り越え、ドル・円は回復基調にある。目先は200日移動平均の110円44銭程度を上回れるかどうか。ただ、この水準を突破しても13週線の111円17銭近辺、26週線の112円96銭近辺が上値抵抗線として意識され、ドル・円上昇への障壁は多い。

提供:モーニングスター社