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債券・為替ニュース

来週の東京外国為替市場見通し=夏季休暇シーズンで動意薄の展開か、北朝鮮リスクには注意

2017/08/10 15:59

 予想レンジ:1ドル=108円80銭−111円50銭

 7−9日の週のドル・円は下落した。7日は前週末の良好な米7月雇用統計の結果を好感したドル買いが継続して底固く推移したが、積極的に上値を追うような動きは見られず1ドル=111円手前で上昇は一服。8日は新規の手掛かり材料難で盛り上がりに欠ける中、北朝鮮が弾道ミサイルに搭載可能な小型核弾頭の生産に成功したとの報道を受けて投資家心理が冷え込み、ドル・円は下げ基調を強めた。9日には北朝鮮が中距離弾道ミサイルのグアム周辺への発射を検討していると威嚇したことでリスク回避のドル売りが加速し、ドル・円は一時110円を割り込んだ。その後の北朝鮮情勢に目立った動きはなく、ドルを買い戻す動きが優勢となって110円台を回復した。

 14−18日のドル・円は、動意薄の展開と見る。米国では15日に7月小売売上高、16日に7月住宅着工件数があり、いずれも前月から増加する見通し。予想通りの着地となればドル・円の下支えになるが、夏季休暇入りする市場参加者が多い時期でもあり、今後の方向性を定めるほどの材料にはならないだろう。金融政策に関しては、日本時間の17日未明に公表されるFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録も注目されるものの、市場の関心は24−26日のジャクソンホール会議に向かいつつある。同会議ではイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長がバランスシート縮小について発言する可能性があり、それまで積極的な動きは見られそうにない。もっとも、北朝鮮情勢など地政学リスクに対しては神経質に反応する恐れがある点は注意だ。

 週足チャートでは7月中旬に一目均衡表の「雲」の中に押し返されてから戻りの鈍い展開が続いており、今週は52週移動平均線を割り込んだ。「雲」の下限を下回るようだと4月安値の108円10銭近辺が意識されそうだ。上値メドは、もみ合いのレンジ上限である111円50銭近辺。

提供:モーニングスター社