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米6月コアCPI、前月比0.2%上昇―市場予想通りの緩やかな伸び続く

2018-07-13 12:35:00.0

<チェックポイント>
●前年比伸び率加速―FRB物価目標を4カ月連続で上回る

●全体指数、ガソリン急騰で加速も今後は伸び鈍化の可能性

●貿易摩擦が生産コスト上昇につながりコアインフレ率を押し上げる可能性大




 米労働省が12日発表した6月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.2%上昇と、5月から横ばい、市場予想とも一致し、依然として緩やかな伸びとなった。

 前年比は2.3%上昇と、4月の同2.1%上昇や5月の同2.2%上昇を上回り、2カ月連続で伸びが加速した。これは17年1月(2.3%上昇)以来1年5カ月ぶりの高水準。これでFRBの物価目標(2%上昇)を4カ月連続で上回ったことになる。堅調な雇用市場や個人消費支出の伸びを反映しており、4−6月期GDP(国内総生産)伸び率が前年比年率換算4%増と、前期の同2%増から伸びが加速する見通しとなっていることを反映しているといえる。市場予想とも一致した。

 6月CPIのコアインフレ率が5月を上回った一方で、米6月雇用統計では賃金(平均時給)上昇率の伸びが前年比2.7%増と、5月の同2.7%増と変わらなかったことから、コアインフレ率を差し引いた実質賃金の伸びはわずか0.4%増と、いまだに伸びは弱い。このため、FRBは引き続き今後の利上げは徐々にゆっくりとしたペースにならざるを得ないというのが大方の見方だ。

 CPI全体指数(季節調整後)は前月比0.1%上昇と、5月の同0.2%上昇や市場予想の同0.2%を下回った。これは食品の伸びが前月比0.2%上昇となったが、ガソリンが同0.5%上昇と、5月の同1.7%上昇から伸びが鈍化し、エネルギー全体では同0.3%低下となったためだ。ガソリン価格は低下傾向を示し始めている。

 しかし、前年比は2.9%上昇と、5月の同2.8%上昇から伸びがやや加速した。これは12年2月(2.9%上昇)以来6年4カ月ぶりの高水準となる。市場の予想とは一致した。加速したのは、エネルギー全体が同14%上昇(5月は同11.7%%上昇)と、17年2月(15.2%上昇)以来1年4カ月ぶりの高水準となっているからだ。このうちガソリンは同24.3%上昇(5月は同21.8%上昇)、重油は同30.8%上昇(同25.3%上昇)となった。一方、食品は同1.4%上昇と、前月と変わらず、17年8月(1.1%上昇)以来10カ月ぶりの低水準となっている。

 11日に発表された6月PPI(生産者物価指数)が市場予想を上回り、10日にトランプ米政権が新たに中国からの2000億ドル相当の輸入品に10%の追加関税の適用を発表したことで、米国内企業は原材料価格など生産コストの上昇を吸収するために末端価格に転嫁せざるを得なくなる可能性がある。このため、市場では価格転嫁によってコアCPIが今後、加速するとの見方が広がっている。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社

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