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FOMC、政策金利を据え置き―市場では年内2回の利上げ織り込む

2018/08/02 10:10

<チェックポイント>
●「金融政策スタンスは依然として緩和的」との文言を残す

●市場では9月追加利上げ後、利上げサイクルの終了時期示すとの観測高まる

●「経済見通しに対するリスクはほぼ均衡」との文言残し貿易摩擦懸念示さず




 FRB(米連邦準備制度理事会)は1日のFOMC(米連邦公開市場委員会)会合で、市場の予想通り、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を現行の1.75%−2.00%に据え置くことを全員一致で決めた。

 FRBは17年の3月と6月、12月に計3回利上げしたあと、18年に入って3月会合で15年12月以降6回目となる利上げを実施。5月会合は現状維持を決めたが、前回6月会合で今年2回目となる利上げを決めていた。


 FRBは前回会合で利上げを決めた際、声明文で低金利確約を表す文言を削除し、年内利上げを年3回から4回にシフトしている。今後の利上げ見通しについて、声明文では、前回会合と同様、「FF金利をさらに、徐々に引き上げることは中期的に経済が持続的に拡大し、雇用市場が一段と強まり、インフレ率がシメントリックな物価目標の2%上昇近辺に達することと合致する」とし、現在、金融緩和状態にある金利水準をゆっくりとしたペースで小幅利上げを継続する考えを改めて強調した。

 このシメントリックという文言は、過去6年間にわたって2%上昇を下回り続けてきたインフレ率がようやく物価目標にほぼ到達し、今後、中期的に2%上昇をやや超過しても一定期間、容認できる考えを示すものだが、市場では今回の会合後、少なくとも9月会合で今年3回目の小幅利上げを決定する確率を約90%、また、12月会合での4回目の利上げ確率を70%織り込んだ。

 前回6月会合で公表されたFOMCメンバーによる6月経済予測でも、政策金利の引き上げペースの見通し(中心値)は、18年が4回(前回3月予測時点は3回)に加速。19年は3回(同3回)となっている。20年は1回(前回は2回)に減速。全体的に利上げは今後3年間続くが、19年まで積極的に行われ20年以降は落ち着く見通し。

 FOMC会合前、市場では、今後の利上げサイクルがいつ終了するかを示す、マネタリー・コンディション(金融環境)に関する文言、特に、「金融政策スタンスは依然として緩和的」という文言が削除されるか、あるいは、修正されるかが注目されていた。

 声明文ではこの文言は変わらなかったが、市場は利下げサイクルの終了時期をめぐって議論が交わされた可能性があるとみており、8月22日に公表されるFOMC議事録で議論の内容が明らかになるとして注目している。

 また、一部のエコノミストの間では、世界的な貿易摩擦の激化による米経済への悪影響や景気後退の兆候示す長短金利差のフラット化(大幅な縮小)が進んでいることから、FRBの年内あと2回の利上げを疑問視する向きもある。会合後、10年国債の利回りが低下したため、2年国債との長短金利差は縮小した。しかし、今回の声明文では、前回と同様に、「経済見通しに対するリスクはほぼ均衡していると思われる」と述べており、貿易摩擦の悪影響懸念はあるにもかかわらず、景気の先行きに強気の姿勢を崩していない。

 次回のFOMCは9月25−26日に開かれる予定。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社