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<新興国eye>トルコ中銀、19年のインフレ率見通しを14.6%上昇に改善修正

2019/01/31 12:04

 トルコ中央銀行は30日発表した最新の四半期インフレ報告書で、19年のインフレ見通しを従来予想の15.2%上昇から14.6%上昇へ、0.6ポイント引き下げた(見通しが改善した)ことを明らかにした。地元紙デイリー・サバ(電子版)が伝えた。

 中銀が19年のインフレ見通しを改善方向に修正したことで、今後、景気刺激に重点を置いた金融緩和(利下げ)に転換する可能性が高まるとみられるが、トルコ中銀のムラート・チェティンカヤ総裁は同日の会見で、「インフレ率の明確な改善が見られるまで現行の金融引き締め政策は維持される」とした上で、「必要があれば一段の金融引き締めを実施する可能性がある」とも述べている。また、金融引き締めにより、インフレ率は今後、徐々に物価目標の5%上昇に収束すると予想されるとの見方も示している。

 中銀は1月16日の金融政策決定会合で主要政策金利である1週間物レポ金利を市場の大方の予想通り、現行の24.00%に据え置いたが、その際、「最新の経済データをみると、外需は力強さを維持しているが、タイトとなっている金融状況によって国内の経済活動は鈍い動きが続いている」と景気鈍化懸念を示している。

 しかし、インフレ見通しについては「物価安定に対するリスク(インフレ上ブレリスク)は依然として残っている」とした上で、「インフレ見通しが顕著に改善するまで引き締め的な政策金利を維持することを決めた」と述べている。

 最近のインフレ指標をみると、トルコ統計局が今月3日発表した昨年12月CPI(消費者物価指数、03年=100)は前年同月比20.3%上昇と、前月(11月)の同21.62%上昇や10月の同25.24%上昇を下回り、2カ月連続で伸びが減速した。同国のCPIは昨年8月時点では同17.9%上昇だったが、同9月に一気に24.5%上昇に伸びが加速。同10月にピークに達していた。

 一方、トルコのベラト・アルバイラク財務相も1月22日、スイス・ダボスの第49回世界経済フォーラム(1月22−25日)で講演した際、19年のインフレ率が約15%上昇と、予想以上に減速する見通しを明らかにしている。同相が18年9月20日に発表したNEP(新経済プログラム)では、インフレ見通しは18年が20.8%上昇、19年は15.9%上昇、20年は9.8%上昇となっている。

<関連銘柄>
 iS新興国<1362>、上場MSエマ<1681>
提供:モーニングスター社

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