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<相場の見方、歩き方>小型グロース株優勢のなか、あえて出遅れバリュー株の下値を狙う(1)

2020/09/28 08:00

<TikTok問題に象徴される、先が見えない米中対立>

 鈴木一之です。世間では「TikTok(ティックトック)」を巡る動きが二転三転しています。米国と中国との間であまりにも難解な政治問題になりつつあるようですが、しかし家に帰ると妻と娘が「TikTok」の動画を見ながら大笑いしています。

 やはり「TikTok」上のコンテンツには意表を突く動画表現が盛りたくさんでおもしろく、時間の過ぎるのを忘れるほどです。若い人たちの才能には本当にびっくりさせられ、感心するばかりです。世の中はデジタル化の方向に向けて急速に動き出していることが実感されます。

 それでも政治の世界では「TikTok」問題は予断を許しません。やはり爆弾を抱えているようです。トランプ政権下の米国・商務省は安全保障上の観点に立って、9月27日から「TikTok」のアプリの配信を停止するよう求めていました。

 それに対して「TikTok」を運営する中国のバイトダンスは、ワシントンの連邦地裁に対して配信停止の差し止め請求を行いました。

 そしてこれに応えて連邦地裁は、米国政府に対して「TikTok」の配信停止を延期するか、さらに詳しい説明を行うように求めました。この間「TikTok」の買収元はマイクロソフトからオラクルとウォルマートに移り、トランプ大統領による大統領令の発動も二転三転する展開が続いています。

 米中対立がますます複雑、かつ激しさを増しているように見えますが、しかし完全に第三者的な立場から感想を述べれば、このように危険ではあるけれど魅力的なコンテンツとソフトウェアを開発できる中国の方に分があるように思えてしまいます。

 確実なことはこの先も、落としどころの見えない複雑な米中対立が、あらゆる分野で続くことは間違いなさそうです。

<新型コロナウイルスの感染拡大と欧州の変調>

 さて、4連休明けマーケットは軟調な展開が続きました。大型の連休はやはり注意が必要だということを痛感しました。きっかけは欧州市場の変調です。

 米国に続いて欧州市場にも、欧州独自の波乱要因が芽生えてきました。大手銀行を巻き込んだ巨額のマネーロンダリング事件が報道されています。1997年以降、20年にわたって日本円で200兆円を超えるアングラマネーが闇に流れたとされており、事実だとすれば規制強化に踏み切ったばかりのEU(欧州連合)が足元から揺るぎます。

 加えて欧州ではバカンスシーズンの終わりとともに、新型コロナウイルスの感染拡大も確認されています。9月のユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)は50.1に低下し、市場予想の51.7、8月の51.9から大きく低下しました。(2)へつづく

 *おことわり この記事は、2020年9月27日にYahoo!ファイナンスで有料配信されたものです。

提供:モーニングスター社