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<米国株情報>「アルケゴス問題」、銀行全体で最大100億ドル損失か

2021/03/31 15:01

 26日に表面化した「アルケゴス問題」で銀行全体の損失規模が最大100億ドルに上るとの見方が出てきた。

 資産運用大手アルケゴス・キャピタル・マネジメントが巨額投資損失を抱え、経営破綻の可能性が高まったことを受け、アルケゴスに資金を投じていた大手金融機関が急きょ、損切り覚悟でメディア・娯楽大手のバイアコムCBS<VIAC>やディスカバリー・コミュニケーションズ<DISCA>といったアルケゴスの持ち株を市場外でのブロック取引(大量のポジション解消売り)により、大量に処分した。

 アルケゴス関連の銘柄が26日のブロック取引で300億ドル超相当も大量に処分されたのは、借金を活用して取引額を膨らませるレバレッジ戦略で5−8倍のレバレッジをとっていたアルケゴスが銀行から担保不足を理由に追加保証金(追い証)を要求されたのが発端となったという。

 経済情報専門サイトのマーケットウォッチは、アルケゴスと取引関係があった証券大手ゴールドマン・サックス<GS>とモルガン・スタンレー<MS>は他行に先んじ、ブロック取引により、アルケゴス関連の銘柄を大量に処分することができたため、損失が最小限にとどまったようだと伝えている。

 アルケゴスと取引関係があったプライムブローカー(資金提供やショート取引の決済、カストディアンの役割を担う)には、ゴールドマンとモルガンSのほか、スイス金融大手のクレディ・スイス、UBS、野村ホールディングス、ドイツ銀行などが含まれていた。

 アルケゴスは25日、プライムブローカーの各行に対し、持ち株売却の戦略について協議し、週末まで大量の株式売却を手控えるよう提案したが、合意には至らず、26日朝方からゴールドマンがいち早く大量売却を仕掛けたため、各行の足並みはあっという間に崩れたという。モルガンSは28日夜にもバイアコムCBSの4500万株をブロック取引で特定の投資家に売却したといわれる。

 一方、野村HDは29日、アルケゴス関連の投資損失は26日時点で約20億ドルと発表した。クレディ・スイスは明らかにしていないが、最大で40億ドルに達したもよう。金融大手ジェイピー・モルガン・チェース<JPM>によると、アルケゴスと取引していた銀行の損失は全体で50億−100億ドルになると推定している。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社