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FOMC、11月会合でテーパリング開始決定へ

2021/09/24 09:16

<チェックポイント>

●「資産買い入れ減額開始が近く正当化される」

●テーパリングは22年半ばごろに終了する可能性が高い―パウエルFRB議長

●FOMC委員の22年利上げ予測は前回7人から9人に増加

 FRB(米連邦準備制度理事会)は22日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を現状のゼロ金利(0−0.25%)に据え置くことを全員一致で決めた。市場予想通りだった。

 また、パウエル議長は会合後の会見で、市場が注目していたテーパリング(量的緩和の段階的縮小)の開始時期について、「早ければ次回会合(11月2−3日)で開始を決定し、22年半ばごろに終了する可能性が高い」との見通しを初めて示した。

 ただ、同議長は、「今後の資産買い入れの削減開始のタイミングと削減ペースは金利上昇のタイミングに関する直接的なシグナルを伝えることを意図したものではない」とし、改めて量的緩和(QE)巻き戻しと利上げ開始との関連性を否定した。

 FRBは今回の会合でも国債買い入れ目標を月800億ドル、MBS(不動産担保証券)を月400億ドルと、いずれも据え置き、その上で、「予想通りに雇用の最大化と物価安定の2つの(テーパリング開始の)条件で進展が続いた場合、われわれは資産買い入れペースの緩和がまもなく正当化される可能性があると判断する」とし、テーパリング開始の方針を明確に示した。

 また、FRBは今回の会合で18人のFOMC委員による最新の9月経済・金融政策見通しを公表した。それによると、市場が注目していた22年の金利予測を示す「ドットチャート」では、少なくとも1回の利上げ予測は前回6月見通しの7人から今回は9人と、2人増えた。

 23年の利上げ予測は、大半の13人(前回予測では11人)が23年末までに少なくとも2回の利上げ(1回の利上げ幅を0.25%と換算)を予想している。1回の利上げ予想は4人、2回は3人、3回は1人、4回(政策金利1−1.25%)は6人と最も多く、6回が3人、据え置きが1人。新たに加わった24年の利上げ予測では全員が利上げを予想し、8回(同2−2.25%)が6人と最も多く、3回と4回(同0.75−1.25%)も計6人となった。前回の金利予測では早ければ22年、遅くとも23年末までに2回の利上げが予想されていた。

 FF金利の見通しでは21年が0.1%と変わらなかったが、22年は前回予測の0.1%から0.3%、23年は同0.6%から1.0%と、いずれも引き上げられた。今回新たに公表された24年の予測は1.8%となっている。

 経済・金融政策見通し(中央値)では、PCE(個人消費支出)物価指数でみたインフレ見通しは21年のコア指数が前回予測の3.0%上昇から3.7%上昇、22年は同2.1%上昇から2.3%上昇、23年は同2.1%上昇から2.2%上昇と、いずれも引き上げられた。24年は2.1%上昇となっており、全体的にインフレ加速は一時的と見ている。全体指数では21年は同3.4%上昇から4.2%上昇、22年は同2.1%上昇から2.2%上昇と、いずれも引き上げられたが、23年は2.2%上昇と据え置かれた。24年の予測は2.1%上昇。

 最近のインフレの加速については、声明文で前回会合時と同様、「主に一時的要因で加速している」と「一過性」との判断を変えず、インフレ懸念がないことを改めて強調した。

 GDP(国内総生産)見通しは21年が前回予測の7.0%増から5.9%増と下方修正されたが、22年は同3.3%増から3.8%増、23年は同2.4%増から2.5%増と、いずれも上方修正された。24年の予測は2.0%増。失業率は21年が同4.5%から4.8%と引き上げられたが、22年は3.8%、23年は3.5%と、いずれも据え置かれた。24年の予測は3.5%。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社