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株式ニュース



今晩のNY株の読み筋=週末のジャクソンホール会合待ち

2011/08/22 19:23

 前週末19日の米国株でダウ工業株30種平均は続落。FRB(米連邦準備制度理事会)が緊急会合を実施するとのうわさが流れたものの、材料視されずに安値引けとなった。前週のダウは前々週比4%下落したが、ダウの先行指標となるNYダウ輸送株20種は7月終値から18.5%下落。ダウの下落率が10.9%ということを考えると、先行きに悲観的な見方を示す人間が多くなるのもある意味仕方ない。

 市場からは、「米国の1970年代(74−78)、1930年代(35−39)の長期下落相場との類似を指摘する声も出ている」(米系証券)という。週末26−28日にワイオミング州ジャクソンホールで行われるカンザスシティー連銀主催経済シンポジウムに新政策が出ないかと過度の期待がかかっているが、「現在予想されるオプションから何を出しても、この状況を打破するには難しいかもしれない」(同)のが実状だろう。

 ジャクソンホール会合でバーナンキFRB議長は何を話すのか。FRBは2週間前のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、「2013年半ばまでの異例の低金利水準の維持」と「今後の景気動向次第ではあらゆる手段を用意する」とのコミットメントを打ち出した。ここにきて大方は、そのFOMC声明の内容を繰り返すだけ、つまりノーアクションだろうとの見方に傾いている。

 その他、米バンクオブアメリカ・メリルリンチは18日付リポートで「ジャクソンホールでFRBがまだ取り得るいくつかの選択肢を列挙し、そのコストとメリットへの言及があるのではないか」と指摘。バーナンキ議長が選択肢として(1)時間軸の明示(2)オペレーションツイスト(保有証券の満期の長期化)(3)超過準備預金金利(IOER)引き下げ(4)QE3(量的金融緩和第3弾)(5)利回り目標――などを挙げるのはないかとする。今週は「何を話すのか」という観測などに左右される展開の可能性が高い。

 いずれにしても先週同様、引き続きボラティリティー(変動率)の高い展開は続きそうだ。確かに下げ要因は多くあるものの、ダウは5、25日移動平均線を大きく下回っており、S&P500種株価指数PER(株価収益率)は09年以来の割安圏。短期的な反発はしやすい状況といえる。

 もっとも、いまの米国株は買いが継続しないのが特徴。欧州の信用不安が収まらず、シティグループとJPモルガン・チェースが米国内総生産(GDP)成長率の予想を下方修正してくるような不透明な状況では、多少株価が割安圏にあったとしても投資家の継続した買いを誘うには難しい。まだ上値の重い展開は変わらないか。

 きょうは目立った経済指標・講演はない。(宮尾克弥)

 (日付は現地時間)

◎投資関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供:モーニングスター社