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<EMeye>サウジアラビア、公の場での西暦使用を禁止

2012/05/25 16:56

 サウジアラビア内務省はこのほど、西暦(グレゴリオ暦)の使用を禁止すると発表した。同時に、企業やホテルでの英語使用の原則禁止も発表。詳細な禁止開始時期は不明だが、この決定により公式の場でのカレンダーはすべてイスラム教独自の暦であるヒジュラ暦のものに置き換わる。また、受付・電話などホテルや企業での外部者対応にアラビア語の使用が義務づけられることとなる。

 アラブ圏では一般に西暦とヒジュラ暦が併用されており、カレンダーや日刊紙などには両方の暦で日付が載る。サウジでも2つの暦を併用しているが、政府関係など公式書類には従来からヒジュラ暦を使用してきた。しかし、同国内務省は官民向けの声明のなかで、一部の政府機関が是正指示にもかかわらず「不必要に」西暦を使っていると指摘しており、改めてヒジュラ暦の公式使用を徹底させたい考えのようだ。現地の日刊紙アル・ワタンによると、今回の決定にはヒジュラ暦とアラビア語の保存を図る狙いがあるという。

 西暦は世界中で標準的に使用されている太陽暦。季節とのズレが生じないよう、およそ4年に一度の閏(うるう)年が設けられている。一方、ヒジュラ暦は純粋な太陰暦で、1年間は354日(または355日)。西暦とは1年間で約11日間のズレが生じ、季節に対応していない点に特徴がある。9番目の月は断食月の「ラマダン」として有名。なお、ヒジュラとはもともと預言者ムハンマドが信者を引き連れてメッカからメディナまで移動した「聖遷」(せいせん)を意味し、今年(西暦2012年)はヒジュラ暦では1433年にあたっている。

提供:モーニングスター社