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<EMeye>インドで自殺者急増、女性・貧困層に集中

2012/06/22 12:29

 インドで初となる自殺に関する全国調査結果が英国医学雑誌のランセットに発表された。同誌によれば10年の自殺者数(15歳以上を対象)は18万7000人で自殺率は世界で最も高く、特に全人口に占める割合が高い15歳−29歳の若い世代で自殺が多く見られたという。

 中でも、女性の自殺率は極めて高く、先進国の4−6倍に達するという。現地のザ・タイムズ・オブ・インディアは今回の調査を主導したパテール教授の話として、「妊産婦の死亡率が低下するなか、自殺が若い女性の死亡原因の1位となる可能性がある」とのコメントを紹介している。

 地域別では特に貧困層が多い南部の地域で自殺者が多いことも分かった。南東部に位置するタミル・ナードゥ州、アンドラ・プラデシュ州、南西部のカルナータカ州、ケララ州は全人口の22%を占めるが、これら州の自殺者は男性が全体の42%、女性が同40%を占めている。一方、首都デリーの自殺率はインド内で最も低かった。

 パテール教授は、「女性の自殺率が高い原因は社会的な要素、例えば女性に対する暴力や抑圧などが関係していると今回の調査が示している」としたうえで、「国の自殺対策が不十分」な点を指摘している。

 ザ・タイムズ・オブ・インディアの記事に対しては、読者から次のような意見が寄せられている。

 ・うつ病、孤独、精神的問題は我々の国で広がっている。この調査は氷山の一角に過ぎない。

 ・教育現場での定期的なカウンセリングを行うべき。

 ・学校のクラスで貧困、飢餓、うつ、両親や友人との関係、命の意味などを取り上げるべきだ。

 ・我々はどのように競争し勝つかを学んできたが、失敗に遭遇しどう対処するかは教えられてこなかった。

 ・政府やNGOが自殺対策センターを最低でも地区ごとに建設すべきだろう。

 投稿された意見の中には、政府による対策や教育の役割を充実させるべきとの意見が多かった。

提供:モーニングスター社