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今晩のNY株の読み筋=株価下落の前兆、「ヒンデンブルグ・オーメン」発生か

2010/08/17 18:58

 17日の米国株は買い戻しから底堅い流れを予想。16日のダウ工業株30種平均は小幅に5日続落。きょうは、いったん反発してきそうだ。一方、超薄商いのS&P総合500種指数は5日ぶりに反発。完全に夏枯れという状況だが、薄商いのなか意外に動意づくこともあるので注意しておきたい。

 きょうは7月住宅着工件数(事前予想の中央値56.0万件)、同建設許可件数という2つの住宅関連指標(同57.7万件)がポイントになりそう。経済指標は事前予想に対してどのような結果になるかが重要。米国は6月以降、事前予想を下回る経済指標が続くが、住宅関連は米景気後退の大元となった部分だけに事前予想通りの結果でもある程度好感される可能性が高い。その他には7月鉱工業生産(前月比0.5%増)が発表される。

 話は変わるが現在、米国株について市場で話題になっているのが「あるファンドが株式暴落の前兆と言われる、ヒンデンブルグ・オーメンを確認したと主張した」(米系証券)こと。ヒンデンブルグ・オーメンとは、高値・安値銘柄数や移動平均線などを基に算出するテクニカル分析の1つで、下記の条件により発生するとされている。

(1)ニューヨーク証券取引所(NYSE)で、52週の高値更新銘柄数と52週の安値更新銘柄数の双方がNYSE総取引銘柄数の2.2%を超えている。
(2)この2つの数字うち、小さい方が75より大きい(絶対条件ではない)。
(3)NYSEの10週移動平均線が上昇している。
(4)同日にマクレラン・オシレータ(騰落統計数の平滑化された差に基づくモメンタム系指標)が負数を示している。
(5)52週最高値数が、52週最安値数の2倍を越えない(絶対条件)。

 ヒンデンブルグ・オーメン確認後の株価の5%以上の下落確率は77%とされ、通常は40日以内に発生。パニック売りの確率は41%、主要銘柄は24%の確率で暴落する。

 この条件を満たしたとしても必ず株式暴落するわけではないようだが、1985年以降のNYSE株価暴落に先行して必ずヒンデンブルグ・オーメンが確認されているという。直近では「09年第1四半期、08年第2四半期にも現れた」(同)とされており、真偽に関してはやや微妙な指標だが、ここ1カ月内外の米国株動向には目を配っておきたい。(宮尾克弥)

 (日付は現地時間)

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提供:モーニングスター社