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<話題>アスピリンが「がんの死亡リスク」を下げる―ライオン、後発薬に注目

2010/12/08 12:37

 鎮痛剤として知られる、アスピリンを服用することで、さまざまな種類のがんの死亡リスクを下げるという研究が英国の医学専門誌「ランセット」に掲載され、話題を呼んでいる。

 今回の研究は4−8年という長期にわたり、被験者が合計で2万5570人。この結果、最もがんのリスクが減少したのは5年間服用したケースで、がんの種類にもよるが、死亡リスクは30−40%減った。あくまで長期間服用による化学予防で、特効薬というわけではない。ただ、アスピリンのような簡単な化合物で、がんを予防できることが証明された意義は大きい。

 もともとアスピリンは大腸がんと診断されたあとに定期的に服用すると、死亡率が大幅に低下することが知られていた(09年5−6月の米国消化器学会)。日本では頭痛薬のほか、産婦人科などで抗凝結剤として使用されることがある。

 アスピリンで有名なのはライオン <4912> の「バファリン」。これはアスピリンに、アルミ二ウム・マグネシウム系の制酸緩衝剤を加えたもの。内外薬品(非上場)の「ケロリン」も知られている。また、後発薬では日医工 <4541> の「ニチアスピリン錠」、沢井製薬 <4555> の「ゼンアスピリン錠」、東和薬品 <4553> の「アスピリン腸溶錠(トーワ)」など。なかでも、連結PER14倍台で後発薬株の出遅れ・割安株の東和薬に注目してみたい。(阿部秀司)

提供:モーニングスター社