ポーラ・オルビスホールディングス 薬用化粧品「リンクルショット」が好調

2017年6月19日

企業情報

創業年月日 | 2006年9月29日
市場名 | 東証1部
決算 | 12月末日
単元株数 | 100株
配当/株主優待 | 有/有

株式新聞記者はここに注目!

2020年12月期には売上高2500億円以上目指す、株主還元にも積極的

 同社は、1月に販売を開始した薬用化粧品「ポーラ リンクルショット メディカル セラム」が好調となり、今12月期第1四半期決算発表とともに通期の連結営業利益予想を310億円から335億円(前期比24.5%増)に引き上げました。リンクルショット以外にも、最高級化粧品ラインの「B.A」(ビーエー)で独自の美容エキスを配合した新商品の発売を8月に予定しており、こちらも期待されます。
 今後は、2020年12月期を最終年度とした中計で示す売上高2500億円(今期予想は2330億円、前期比6.6%増)以上、営業利益率13〜15%の達成に向けて、国内外の事業拡大や新規ブランドの投入も期待されます。配当政策や株主優待などの株主還元にも積極的であり、中・長期で同社は注目されそうです。

特別インタビュー

「POLA(ポーラ)」や「ORBIS(オルビス)」などの化粧品ブランドで知られるポーラ・オルビスホールディングス(=ポーラオルビスHD、4927)の業績が好調です。5月1日には今12月期第1四半期決算を発表するとともに、通期の業績予想を引き上げました。その大きな原動力となったのは、1月に販売を開始した「ポーラ リンクルショット メディカル セラム(以下、リンクルショット)」です。日本で初めての「シワを改善する※1」薬用化粧品になります。リンクルショットの好調の背景と、業績への影響について、ポーラオルビスHDの取締役で財務・法務総務・広報・IR・CSR担当の藤井彰氏に話を伺いました。

――『リンクルショット』の売上が好調です

「史上初となる『シワを改善する』という効能表現が認められたリンクルショットの売上は期待以上のものでした。リンクルショットをより効果的にご使用いただくためには、ローションの併用がおすすめですが、これによりリンクルショット以外の商品の売上も伸びる併売効果が出ています」

「女性の肌悩みと言えば、『ホワイトニング』(美白)、『アンチエイジング』(老化予防)があります。シワというのは国籍、年齢を問わず女性の悩みの1つですが、化粧品では、今までは「乾燥による小ジワを目立たなくする」という効能表現しか認められていませんでした。当社では2000年代初頭からリンクルショットの研究・開発に取組み、2016年7月に厚生労働省から医薬部外品の認可を得ました。基礎的な研究開始から数えますと、実に15年の年月をかけ、満を持しての発売となりました。リンクルショットの初年度の売上目標は当初は年間100億円です。単一の商品としては過去にない、チャレンジングな目標でしたが、販売の好調によって125億円に目標を引き上げています」

時津 孝康 氏

株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
取締役 財務・法務総務・広報・IR・CSR担当

藤井 彰

――これだけ好調ですと、来期以降のリンクルショットの展開にも期待が高まります

「リンクルショットの販売開始により、これまでポーラをご使用したことのなかったお客様にも買って頂く機会が増えています。百貨店での販売ではだいだい40%程度が新規顧客となり、ポーラブランド全体ではおおよそ20%近くが新規顧客です。こうした新規のお客さまに継続的な顧客になっていただくことで、顧客層の拡大につなげたいと思います」

「リンクルショットは、シワを改善する新しい効能のある新医薬部外品有効成分『ニールワン※2』を配合するため、今後2年間は市販後調査を行います。その後は新たな商品のほか、海外展開や対面販売以外での商品展開も考えられます」

――リンクルショットの好調が目立ちますが、インバウンド(訪日外国人観光客)の影響はいかがでしょうか

「インバウンドの売上高比率は、前12月期より大きな変動はありませんが、対象となる商品が、健康食品中心からスキンケア商品に人気が移ってきています。インバウンドによりポーラブランドの中国での認知度上昇につながっています。中国は重要なマーケットととらえていますので、ブランドを大事にしながら着実に広げていきたいと考えています」

――他社からも、シワ改善に関する新商品が発売されます。
化粧品業界でシワ改善に注目が集まっていますが、これに対する見方はいかがでしょうか

「化粧品の分野に、“シワ”という新たな市場が出来つつあると感じています。ターゲットや商品のメカニズムが異なりますので、他社の参入によって市場がさらに活性化するのではないでしょうか」

――4月に実施した1対4の株式分割によって、個人投資家にとって株式が購入しやすくなりました。株主還元の方針について改めて教えてください

「株式分割によって投資単位を引き下げ、個人投資家の皆さまがより投資しやすい環境を整えました。配当は、継続的かつ安定的な現金配当を基本方針とし、連結配当性向60%以上をベースとしていますが、これは比較的高い水準であると認識しています。また、株主優待制度も特徴的です。保有株数と年数に応じた株主優待ポイントを進呈し、お持ちのポイントに応じて当社グループブランドの商品を幅広く選ぶことが出来ます。今後も商品の充実と新たな工夫を考えていきたいと思います」

――最後に投資家へのメッセージをお願いします。

「商品のご愛用者の皆さま、また当社の企業理念・経営姿勢を応援していただける、多くの個人のお客様に株主になって頂けたらと思います」

  • ※1 日本香粧品学会で定めた効能評価試験済み。12週間で7割の方の目尻のシワが改善。シワの深さは最大34%改善。
  • ※2 三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na
時津 孝康 氏

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