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アナリストの視点(国内株式)

7年ぶりの携帯ゲーム機戦争、先行する任天堂が逃げ切るか?

2011-02-24

 任天堂<7974、主力大証>の新型携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」が2月26日に発売される。また、ソニー<6758>も今年末に新型携帯ゲーム機「NGP」発売を予定。折しも2大携帯ゲーム機の新型が同じ年に発売されることになり、来2012年にかけてゲーム業界が活気づいていくことが期待される。
 振り返ると、初代「ニンテンドーDS」の発売日は2004年12月2日、NGPの先代機種「PSP」の発売日は04年12月12日と接近しており、当時は激しい販売競争が繰り広げられた。当初の販売レースは「脳トレ」などの教育ソフトで幅広い客層をつかんだDSが勝利し、世界の累計販売台数も現在ではDS1億台以上、PSP5000万台以上とDSが圧勝している。ただ、カプコン<9697>のPSP向けゲームソフト「モンスターハンターポータブル」シリーズが記録的なヒットを飛ばしたこともあり、PSPの販売も07年ごろから加速している。

 04年以降、携帯ゲーム機はマイナーチェンジを繰り返してきたが、今回は約7年ぶりの新型機発売となり、それだけ期待が大きく注目度も高い。任天堂はその期待に対して、裸眼3D(立体画像)で一般層の興味を引いたほか、ゲーム機と同時に発売するタイトル8本のうち任天堂タイトルは1本だけと、ゲームソフトメーカーへの配慮も見せている。NGPより発売が先行するメリットもあり、今回も任天堂が有利との見方が多い。
 半面、NGPの強みはそのグラフィック性能だ。NGPはソニーの据え置き型ゲーム機の現役である「プレイステーション3」並みの画質の良さで、3DS以上の臨場感があるといわれる。また、3G機能を備え、携帯電話と同じ通信網を使って、いつでもどこでも、ゲームタイトルによってはダウンロード購入ができるため、人気ゲームの品切れがなくなり、ユーザーにとって利便性が高い。
 価格はどうか。3DSは2万5000円で、任天堂の据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」の発売当初の価格と同じ。携帯ゲーム機としては高めとの見方もあるようだ。一方、NGPの価格は未発表だが、公表された性能から3DSより高くなることは確実視され、「NGPの販売動向は価格次第」(業界関係者)との声も聞かれる。

アクセスランキング(過去1週間)

 10年のゲーム関連の市場規模はハード、ソフト合わせて4936億6000万円(09年比9%減)となった(エンターブレイン調べ)。ゲーム市場の頭打ち感が強まり、任天堂自身も今3月期は大幅減収減益の見通し。それが今回の3DS発売でどうなるか。コナミ<9766>、カプコン、コーエーテクモホールディングス<3635>、バンダイナムコホールディングス<7832>など関連銘柄とともに注目したい。

(梅村 哲哉)


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